Mine Later On 5
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「今日も、そうして、いい? ……その、私が……とか」 「え?」 全く予期していなかった一言に、思わず目を丸くした。 「さっき言ってた。遠慮しないで欲しがれって。色んなこと、してみたいって」 それは告げた通りだ。新は頷く。 「私も、そう。新に、もっと色んな事してみたい。もっといっぱい、新が欲しいから。ずっとひとつでいたいから」 さっきまであんなに恥じらっていたのに、そう続ける千早の視線はまっすぐ新に向いて逸れない。驚きはしたが、求めてくれる事への喜びの方が勝っているとその眼差しを受けて強く実感した。 「……いいざ、千早の思う通りで」 ただもし本気で痛ければ言うから、その時だけ加減して欲しいと言葉を返して新はジーンズを脱ぎ捨てた。 「仰向けに、なって?」 それに従うと、千早の手が身に着けていたままのボクサーを引き下ろす。不公平だと感じている所に、千早が自分でショーツを脱ぐのが見えた。 「……これで、公平だよね」 この前もそうだったが、新が思っていたのと同じ言葉を千早が返してくる。 (おれ、思ってる事そんなに顔に出るんか?) かるたの時によく表情を変えているのは、むしろ千早の方だ。ほっそりした指が触れた瞬間、そんな思索はどこかへ吹き飛んでしまった。 「……っ!」 快感が背中を一気に駆け上がり、あっという間に新の息は乱れてしまう。 「千早……気持ち、いい……」 それでも正直にそれを言葉に乗せた。 (……指先、触れてるだけやのに……!) 達しやすい箇所は自慰で自分が一番よく分かっている。千早の指もさっき言われた「ツボを外して」いるのに、目の前が眩むほど感じてしまう。 「……こっち、も……、して……」 片手を伸ばして感じやすい所に千早の手を導く。逆らわず新に巻き付いた指だけでも放ってしまいそうだった。 (もっと、触って欲しいで……、堪えられるだけ、堪える……) 「うん。私も……もっと、触ってみたい」 千早が応えてくれ、堪えようとした事をつい口走りでもしたのかと思い出そうとしたが、全く分からない。その間にも柔らかな手が動いて新の思考をバラバラにする。 「……っ、いい、そこ……」 感じている事を隠さず伝えてくれる新を見ているうちに、千早の中に不思議な感覚が芽生えた。 (こんなに、熱くなって……張り詰めて。それが、私だけを欲しいって、身体全部で伝えてくれて……) つい数日前に初めて自分の中を行き来したそれが、ものすごく愛おしくなる。 「新……」 唇にキスしたいと感じるそれと同じ欲求が千早を動かし、脈打つそこに唇で触れた。 「……っ?! 何す、……う、あ……っ、千早、ちは、や……っ!」 戸惑う声さえ断ち切って、もう少し深く新を飲み込んでいく。先端から滴り落ちていた透明な露は少しだけ苦かったが、それも新の一部だ。新が唇へキスしてくる時を真似て舌を伸ばして絡ませる。 「あ、あ……っ、もう、どうにも、出来ん……! いきそうや……!」 含んでいた先端も、手の中にある熱い幹も一気に硬さを増し、爆ぜそうなのだと気付いて、新を深く飲みこんだ。 「っ、く……、……っ! 千早、おれ、もう……っ! っあ! い……くっ!」 この間、指を伝った熱い精が口の中に放たれる。何度も迸ったそれを、千早は躊躇なく飲み下す。苦いような、それだけでもないような味がしたが、新の出したものだから全く気にならない。 「……この前から、千早には驚かされっ放しやな。触ってきたり、口でしてきたり……って、え?」 息が整って頭がクリアになった新は、急にある事が気になった。 「まさかさっき……おれが出したの、千早、飲みこんだんか……?」 「……? そうだけど?」 あっさり言われてしまい、咄嗟に何も言えなくなってしまう。 「無理、したんでないんか? 口でしたのもそうやけど」 千早は小さくかぶりを振って、笑みながら話し始めた。 「新のが、ね? すごく熱くなって、硬く大きくなってて。……さっき言ってくれたけど、私だけを欲しいからそうなる、って……そしたら何か凄く愛おしくなって、そこにもキスしたいって思ったんだ」 だから自然にそうした、と衒いなく言う千早の姿が新の胸にも同じ感情をこみ上げさせ、その身体をきつく抱いて唇を重ねた。まだ少し千早の口の中には自分が放ったものの味が残っている。 (……それが何やっちゅうんや) そんな些末な事より、今感じている千早への思いを伝えたい気持ちの方がはるかに強かった。 「千早も、二度目の方がゆっくりやったっけ?」 無我夢中だった中で辛うじて覚えている限りでは、そうでもなかったような曖昧な記憶はある。 (……確か一回いった後の方が早かった気するんやけど……二人とも初めてやったし、何とも言えんなあ……) 「頭真っ白だったから、覚えてない……」 やはり何とも言えないらしい。 「なら試す」 短く言い置いて一気に身体の位置を下げ、千早が何か言う前に両脚を割って顔を埋めた。 「え……っ?! や、いきなり、そんなとこ……、っあ、あぁ……!」 多分そう言ってくるだろうと予想していた言葉を、舌先で千早を開いて引っ込めさせる。初めての痛みをなるべく軽くしてやりたくて舐めたこの間と違って、しっとり濡れた中に一粒だけ充血している眺めは魅力に満ちて、新を昂ぶらせる。 (自分で入れといて思うのも変な話やけど……よう入ったな。こんな狭いとこ……) 他人と比べた事などないが、自分のものは多分平均的なサイズだろう。とは言えこんなに狭いのにそれを全て受け入れ切った事が凄いと感じ、恐れや痛みを越えて受け入れてくれた千早の気持ちへの喜びや感謝、愛おしさが全部混ざった感情が心の深い所から湧きあがり身体が震え、さっき眺めに昂ぶった事さえ頭から消えかけるほどだった。 (……おれのにキスしたいって思ったって千早がさっき言うてたのと、今おれが感じてる気持ちは同じなんや。……おれだけが欲しいで千早が濡れて、感じて……) 愛らしくて堪らない千早のそこへ、唇へキスするのと同じに口付け、差し入れた舌で溢れ出る蜜を絡め取る。 「んっ……! いい、新……」 唇に受けるキスのように気持ちいい、と同じ事を感じてくれる千早の腰が自然に揺れだす。それも唇を重ねた時に身体が解けていくのと同じだ。ただ舌の長さでは奥深くまでキスが届かない。それだけがどうにも焦れったかった。 「千早、指で……確かめても、いいか? おれの舌では、届かんのや……千早の、一番深いとこ」 初めて抱いた時、千早を痛がらせるのは一度でいいと思ったし、一番最初にそこを開くのは自分のものでという欲もあったから、指だけは中に入れなかった。 「……キス、してくれるなら……。……こっちに」 指先が示しているのは千早の唇だった。新は身体をまた移動させて千早の求めに応じる。 「あ……、んぅ、……は……あっ……」 深く合わさった唇が少し離れる度に零れ落ちる吐息が新の耳をくすぐった。 「……?!」 千早が新の手首を軽く掴んで自分の手ごと押し下げていく。さっき千早の手を導いたのと同じだと気付き、新は腕の力を緩めて委ねる。濡れているのを指先が感じ取った時、千早の手は離れ、新の腕を伝って肩に戻る。 「痛かったら、言って」 短く告げてまた唇を重ね、指先が探り当てた入口に新は中指をゆっくり沈めていった。 |