Boyfriends, Girlfriend 7
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唇が離れると、三人の間に何とも言えない沈黙が降りる。 「あ、の……。二人とも、聞いて……くれるかな」 千早は首まで真っ赤になって口を開くが、それを聞く男二人の顔も朱を刷いている。それでも話を聞くという意思表示に頷くと、千早はほっと小さく息を吐いた。 「私が決めていい、って二人は言ってくれるけど、やっぱり決めるの難しすぎて。……私にも、よく分かんない事だけど、……あの、その……さ、三人でって、出来たり、するのかな……って」 太一と新は顔を見合わせた。 「ええっとさ、可能か不可能かだけで答えるなら……出来る事なんだけどさ……」 「……ちょっとストレートな言い方になってまうけど、ごめんな。……出来るかどうかは太一が言うてくれた通りやけど、その……おれらもやけど、経験ない千早に、おれらの……をいっぺんに入れる、なんていうのは無茶やし出来ん」 「マジで露骨な言い方でごめん。他にどう言えばいいか分かんねえんだ。……つまりさ、お前のバージンを奪うのは、どうしても一人になっちまうって事」 そう話すだけでも、新と太一の額にはうっすら汗が滲んでしまう。 「おれら男って、いっぺんその気になっつんたら簡単には止められんのや。我慢利かんくなって、無理矢理してまう可能性かってある。ほやで結局、決めてもらうしかなくなるんや。……千早任せで悪いとは思うんやけど、おれと太一、前にちょっとほんな話した事あっての」 「うん。お互い頭じゃ分かってても、相手に嫉妬するだろうなってな。だから一時の感情で無茶な事言うんじゃなくてさ、ゆっくり考えてからでもいいって思う」 新も太一も、照れてはいるがあくまでも真面目に自分達の考えを口にしている。千早は一度ぎゅっと目を瞑り、それからまっすぐ顔を上げてきた。 「じゃあ私も、ストレートな質問するけど……一番最初の、その、太一が言った私のバージンって話。それって、他の方法ってないの? 二人が一緒に出来るような。……えっと、例えば……ゆ、指、とか……」 ストレートに、と決めはしたが千早の言葉は徐々に消え入りそうな小ささになるが、それでも「でもね」と言葉を継いできたのは二人の耳に届いていた。 「それでもね……私、初めてだからこそ、なるべく二人平等に……って思うの」 二人のうちどちらかを選べなかったのは自分だから、と千早はつっかえながらも言い切った。 「なあ、新……どう思うよ。……って言うか、どうするよ?」 「どう、って……ん、まあ……一理あるんかも知れんけど……千早の身体に無理かかったりせんやろか」 正直こればかりは二人にも何とも言えない事だった。千早が試合中の負傷を隠し切って最後まで戦ったのは、太一も直に見ている事だが、それとこれとを同列に語っていいともやはり思えない。 「けど、千早があそこまで言ってる気持ちを無碍にするのもな……」 それを聞いて新は太一に何事か耳打ちした。 「……だな。……なら千早。先に言っとくな。……もし、指でも痛すぎて辛かったら、絶対……絶対にだぞ。正直におれたちに言ってくれ」 「うん。……お願いや。その事だけは、約束して欲しいんや」 太一と新の目は真剣な色を帯びて、まっすぐ千早に向いている。 「分かった。約束する。……ありがとう、太一、新。こんなお願い、ちゃんと聞いてくれて。……二人とも、大好き」 千早が両腕を伸ばして、二人の首をきゅっと抱き締めた。それだけでも新や太一の胸が高鳴っていく。 「とりあえずさ。……千早、シャワー浴びる?」 「……一緒じゃダメ?」 どうやら千早はとことんまで平等を貫くつもりらしい。男二人は苦笑以外返すリアクションがなかった。 「行くしかないやろの。……おれと太一だけやったら、銭湯と変わらんのやけど」 千早が立ち上がって、二人に向けて両手を広げ一緒に行こうと促してくる。 「分かったよ」 太一と新は降参だ、と言いたげな顔で千早の後に続いた。 「えっと……さ、二人、先に入っててくれる……? あの、脱衣所狭いし……」 実際大きな洗面台がある分、脱衣に使えるスペースはそう広くない。千早がくるり、と背中を向けている間に太一と新は服を脱ぎ、浴室のドアを潜った。 「うわ、広っ」 「ま、いいじゃん。……風呂場の中、少し暖めておこうぜ。千早入ってきて寒いと何だしな」 太一が混合栓を捻り、シャワーを出して床を暖め始める。隅の方にあった手桶を見つけた新は、シャワーの湯を少し貯め、浴室用の椅子をざっと流しておいた。一通り湯を流し終えた二人は、シャワーホースを湯船の中に突っ込み、浴槽の縁に腰掛けた。 「……入って、いい?」 扉の外から声が掛けられ、浴室のドアがそっと開く。白い爪先がそっとタイルの上に乗り、新と太一は上げかけた視線を急いで逸らした。タオルで隠してはいるものの、プールの中と違い今度は一糸纏わぬ姿の千早が目の前に居る。 「うわあ、広いね……」 さっきの新と全く同じ言葉が千早の唇から紡がれ、二人の気分が何となく軽くなる。 「……あれ? 千早、それ……付けてくれたんや」 千早の首筋で、さっき贈ったペンダントがきらりと光を反射している。 「似合ってんじゃん」 「ホント? 良かったあ」 にっこり笑う顔を見て、やはり千早はその方がいい、と太一と新は同じ事を思った。 「……千早。……こっち、来いよ」 浴槽の縁から立ち上がり、太一が呼び掛ける。千早は頬を赤くしてその前に立った。 「さっきのキスと、逆の順番で……いいか?」 「……おれに聞いてるんか? ……別に、構わんけど」 新の答えを聞いた太一は千早の肩を掴んで引き寄せ、今度は深く口付けた。 「……ん……っ……」 くぐもった声と舌が絡み合う音が浴室に谺して、新も堪らない気分になっていく。静かに立ち上がると、新は千早の背後に回り込んで細い腰に腕を回し、白い首筋に優しくキスをした。 「……んっ!」 太一とのキスの合間に漏れ出す声が切なそうな色を帯びる。今度は太一のもう一方の手が千早の形良く盛り上がった胸にそっと伸ばされた。その途端千早の背中がぐんと反り、唇が離れる。 「あ……っ、んっ、……やぁ……」 二人に挟まれた格好で、千早は恥じらいながらも甘い声を上げていく。新も腰に回していた手を上げ、太一が触れていない方の乳房を持ち上げて、淡いピンク色をした先端にそっと指の腹で触れてみた。 「っふ……っ! ……あ、新ぁ……」 背中を仰け反らせたまま、千早は首を曲げて新にキスをねだる。背後からできるだけ首を伸ばし、新は半開きになった千早の唇に貪り付いた。 「ん、んん……っ、ふ、ぁ……ぅんっ……!」 太一が床に膝を付き、つんと上を向いて尖り始めた千早の胸元に舌を這わせだす。また千早の細い身体がびくんと跳ねた。 「……千早、気持ち……いい?」 キスを解いて新が耳元で尋ねると、千早の唇から声にならない声が漏れ、偶然触れた太一の肩をぎゅっと掴んできた。 「うん……いい。……太一のも、新の……も……」 しきりに首を振って、千早は切れ切れに答える。 「けど、もう……立って、られない、よ……」 その言葉通り、千早の膝が時々がくがくと震えている。太一は背後に手を伸ばし、シャワーホースを手探りで見つけ出すと床の上に放り出した。それを見届けて、新は千早の脇を支え、太一が千早の両足を持ち上げてから、驚かさないようにゆっくりと床に下ろしていく。 「冷たく、ないか? 千早」 太一の問いに千早は小さく頷く。 「……痛かったら、ちゃんと言えよ?」 そう言うと太一の両手が千早の足を大きく割り広げ、千早の唇から小さな悲鳴が漏れた。宥めるように新は背中から千早を抱き締める。 「すげえ……」 太一の喉仏が大きく上下する。恐る恐る片手を腿に這わせ、千早のそこへと徐々に近付けていった。 「……新、手」 短く太一に言われ、新は右腕を伸ばして太一とは逆に、細い腰の辺りから手を下ろしていく。 「……あ……んっ……」 また千早の漏らす声に甘さが混じっていき、太一が指先でそっとそこを開くと、とろりとした蜜が溢れるのが分かる。 新の指先は千早の入口よりほんの少し上にある、小さくぷっくりとした核に辿り着いた。 「あっ、あんっ、ん……っ、やぁ、腰……動いちゃう……」 「……いいんだって。お前が、感じてるって……分かるから」 太一は一度顔を上げ、千早の準備が出来ている事を新に目線で教える。新もそれに頷き返した。 「千早……いいか、指……入れてくぞ」 「……うん……」 その声を聞いて、太一は中指の先を熱く濡れたそこにゆっくり沈めていく。 「……ん、っ……」 千早は少し眉を顰めているが、痛みを感じている訳ではなさそうだった。視線で促された新が蕾を撫でていた指をずらし、太一の指先に沿わせるようにして指を送っていく。 「……ふっ、うぅ……っ……!」 「千早、痛む? ……抜いた方がいいか?」 「いい……平気、だから……お、願い、二人で……」 それでも違和感はあるのだろう。千早はさっきよりきつく眉を顰めている。千早の呼吸に合わせるように、新の指も熱く蕩けたそこに潜り込んだ。 「なんか……凄いな、お前のここ……柔らかいのに、きついし……時々、ひくついてる」 掠れた声で太一が言うと、千早は片手を持ち上げて顔を覆う。 「言わない、で……ってば……。は、ずかしい、から……」 「……何も恥ずかしがる事、ないざ? ……千早。凄い色っぽいのに、可愛いし」 新の声も普段と違い掠れていた。耳元で言われたせいか、千早は身を震わせる。その度に二人の指はきゅうきゅうと締め付けられていく。 「動かすぞ……?」 太一の手がゆっくり前後に動き始め、千早の内側を探り始める。太一の手の動きとちょうど逆になるように、新の手もそろそろと動き出した。 「えっ、あぁんっ、やだ、そんな……っ、んっ、やぁんっ!」 二本の指が代わる代わる、千早の中の感じやすい所を不規則に刺激していく。千早の息がたちまち乱れ、床の上に置かれた手はきつく握り込まれた。 「んっ、やぁ……っ、もう、ダメぇっ、おかしく、なっちゃう……っ!」 言い終わるより早く、千早の中が一層きつく引き絞られ、白い身体がぐんと仰け反る。 「っふ、ぁ、……ぁ、ん、ああぁぁんっ!」 千早の肌がぞくりと粟立ち、断続的にびくん、びくんと震えた。ふら、とバランスを崩した身体を、新は慌てて自分の身体で受け止めてから、ゆっくりと千早の頭を支えて腿の上に乗せてやった。 「……今の、って……やっぱ、そうやろか?」 「ああ。千早、いったみたいだな。……痛がらせるだけじゃなくて、安心したよ……」 バスルームの床に身体を投げ出し、千早は荒い息を吐いている。引き抜いた指に赤いものが付いているのに気付き、太一は出しっぱなしにしていたシャワーでざっと指先を洗い流すと、宥めるように千早の腕を優しく撫でた。 |