POSSLQ
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さっきの事もあり、新は情熱的なキスを続ける。ふっくらした唇に吸い付き、差し入れた舌が届くありとあらゆる箇所をなぞり、触れてきた千早の舌を絡め、吸って千早の肌が熱くなるまで唇を重ねた。 「……ん、ふ……ぅ、んっ……」 くぐもった声が漏れてきて、新はキスを落とす場所を変えていく。頬を軽く啄み、閉じた目蓋に柔らかく触れ、耳に辿り着かせると音を立てて口付ける。 「あ……んっ!」 耳朶を噛むように唇で挟み、千早の首を撫でる片手が弾力に富みながらも柔らかい乳房に届く。芯を持ち出した乳首の感触が手の平に伝わってきた。 「んっ、あ……あぁん……」 もっと感じて欲しい、と新は指先で引っ掻くように尖ったそこを刺激し始める。 「あっ、やぁんっ!」 「……もっと、いっぱい、感じて……千早」 「っ!? っふぁぁっ! あらたぁ……!」 指先を動かしたまま囁くと、千早のそこがきゅうっと締まるのを抜いていない自身が感じ取り、勢いを取り戻していった。 千早の中に最初から留まって昂ぶるせいなのだろうか、さっきのように一気に持っていかれそうではない気がする。 (三度目やって言うのも、あるやろうけど……堪える事は、出来そうや……今んとこ) 「……おれ、もう動けそうやけど……どうする?」 さっきの挿入前に、それなり愛撫していた。その火が千早の裡にまだ消えずに残っているなら、達するまで保たせられそうだ。 (違う。保たせなあかん。千早いくまで、絶対) 「聞き方、変だけど……、っ、動いて、大丈夫、なの? その……さっき、みたいになったり、とか……」 「……さっきよりは、我慢出来るって思う。もちろん、千早がまだ、もう少し……って思うんやったら、待つ」 背中をずっと抱いていた千早の両手に少し力が入る。 「う、ごいて……欲しい」 千早自身、半ばまで押し上げられて中断してしまったせいで、蛇の生殺しに近いものがあったと呼吸の合間に言ってきた。 「分かった」 胸から手を離して少し身体を起こした新は、片腕に千早の片脚を乗せて大きく開かせる。 様子見のように新はゆっくり腰を使い始めた。 「あ……あぁ……、新……いい……」 蕩けるような声が嬉しい。少しだけ速く千早の中を行き来させていくと、新の腰にも痺れるような快感が走るが、自分の出したものが纏わりついているからか、何となく千早の絡みつきにもそこそこ堪えられるらしく、ぐっと腰を突き入れる。 「っ、あぁ……っ! ダメ、そこ弱……っ、あんっ、やぁ……!」 紡がれる喘ぎ声に艶が増して、新をさらに大胆にさせる。腿を支えている側の手にぐっと力を入れて堪え、千早が感じやすい奥の方を自身で探るように動きを大きくした。 「あっ、あぁん! 新、あらた……っ! んっ、も……っと……!」 締め付けがきつくなった内側が新に絡みついているのが徐々にはっきり分かる。 千早には少し窮屈かも知れないが上体を倒して乳首に舌を這わせながら大きく腰を送り込んだ。 「ひ……っ?! あっ、やぁぁんっ! いい、新の、いい……っ! っあ、お願い……っ!」 新自身の内圧も上昇を続ける中、達しそうになる時に口にする短い言葉が鼓膜を震わせる。 「……千早、おれも、感じてる……っ」 「お願い、新、お願い……! ……あ、あ、あっ、中……で、いかせて……ぇっ!」 泣き声にも似た高いトーンで乞われ、新は歯を食いしばって、リズミカルに締め付け奥の奥へと引きずり込むように絡みつく千早を激しく穿っていった。 「っふ……っ! っあ、新、あらた……ぁ! いく、いっちゃう……! もうダメぇっ、いっちゃう……!」 「……っく! いって、おれ、合わせるで……っ」 気を抜けばすぐにでも果ててしまえるほど水位は限界に近付いている。新は全速でスパートをかける。 「あんっ、あっ! あらた、私もう……! いく……っ!」 「千早……っ、おれ、おれもや……っ、いこ、一緒に、っく、ちは……や……っ!!」 「あ、ああぁっ! 新、い……くっ!! っああ! ───んっ!!」 打ち上げられた魚のように千早が震える中、新も千早の中に目一杯を注ぎ込んだ。 身体を離すのも酷く勿体ないが、新は汗にまみれたまま一度ベッドから降りて洗濯籠の中にある、さっき入浴後に身体を拭いただけのバスタオルとティッシュペーパーの箱を持って寝室に戻ってきた。 「……ん……っ……」 まだ余韻の中を漂っている千早の腰の下にバスタオルを差し込んで、後はティッシュでざっと後始末をする。ベッドが揺れたのに気付いたのか、千早がようやく薄目を開けて新の顔に視線を向ける。 「抱っこ……」 甘えた声でせがんでくる顔に一つ笑いかけて、側に横たわった新は腕枕をして千早の肩を抱いた。 「……生活リズム作ってこ、って言うたけど。明日の朝、起きれるんかな」 「新、張り切るんだもん……」 まだ少し間延びした口調で千早が言ってくる。 「……おれだけのせい?」 「そうは言わないけどさ。なんか今日、凄いし。……インターバル置かないで何度もって、新、普段あんまりしないから」 続けざまに三度達したとは言え、余力が残っていない訳ではない。新はふっと笑って口を開いた。 「おれまだ平気やし」 かるたで付けた体力と、二十代前半の精力。それに以前から、その力の続く限り千早を求めたいという欲求はあった。 「限界に挑戦したかっていいざ? ……一晩中とか」 「え、ちょ……一晩中って」 腕枕から顔を上げて聞き返す千早の肩を、宥めるように撫でる。 「別に何が何でも、って言うんでないよ。ただ欲として持ってるってだけの話や」 「……ん、まあ……応えてあげたいなとは思うんだけどさ。私、自分が保つかどうか分かんないよ」 新とは逆に、一度達してしまうとその後がひどく早いからと千早は困ったような声で返してきた。 「知ってる。ほやで欲としてだけの話や。……それに、慌てる気ないし」 二人の生活は今日始まったばかりだ。その中でいつか、お互いがそう望んだ時でいい。そう新は思う。 「……うん」 新の腕枕に千早の頭がそっと乗る。引き締まった腰に手を回してきた千早が、ねえ、と呼び掛けてきた。 「ん?」 「私にもね、欲はあるよ?」 どんな、と新は静かに問う。 「眠くなるまで……こうやって、じゃれてたいなあ、って」 千早は笑いながら腕枕の中で身体をよじり、新の肩に小さな音を立ててキスを落とした。 「……こんな感じ?」 新の唇が千早のまるい額にそっと寄せられる。 「ふふっ」 千早の瞳がくすくす笑っている。その顔に微笑んだ新は千早の望み通りにじゃれ合う事にした。 |